短編ミステリー 『自分だけが知らない暗証番号』知らない番号
最初に気づいたのは、金庫だった。朝七時十二分。目覚ましを止めた三浦圭介は、ベッドから起き上がり、何気なく部屋を見渡した。いつもと変わらない朝だった。カーテンの隙間から差し込む光。昨夜、途中まで読んで閉じた本。テーブルに置いたままのマグカップ...
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